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いわゆる「応用力」について

目次

序章 問題意識

1.「モデル」について

2.「対話」型学習

3.「やる気」との関連

4.「記憶力」と「応用力」

むすび

序章 問題意識

「基礎ができても応用ができない」

「習ったことはできても、ちょっと違うことが出てくるとできない」

 

このような問題に直面している方は結構いらっしゃいます。

 

確かに基礎力(基礎知識)は重要ですが、実際には応用問題ができないと試験では点数を獲ることができません。

 

またそもそもの問題として「基礎」「応用」という言葉の意味もはっきりさせておく必要もあるでしょう。

 

以下、「知識を応用するとはどういうことか」ということを主軸に、応用力を実際に身に着けるにはどうすればいいのかということについて具体的に考えてみます。

1.「モデル」について

ここでいう「モデル」とは「型」とか「基本形」と言い換えてもよいです。

要するに、問題を解くうえで全体的に共通し、大体はそれをちょっとアレンジすれば解けるというよな「勉強上の一般常識」といってもよいものです。

 

例えば「大体バス停は大通りにあることが多いから、この地域でもこの道に沿って行けばバス停が見つかるだろう」とか「この前メガネをなくした時は、布団の下にあったから、いま探しているリモコンも自分がぼけーっとしていたところの近くにあるだろう」という経験はないでしょうか。

 

全く同じシチュエーションはなかなか(二度と)ありませんが、似たような状況、前の経験が生かせる状況というのは結構あるものです。

 

 

勉強における「モデル」というのは、これを意識的に身に着けようというものです。

 

「こういうたぐいの問題は、だいたいこういうやり方・考え方をすればうまくいく(いった)」という経験知を持っておけば、過去にやった問題と違う問題が出ても、自分が知っている「モデル」を当てはめて、問題に対応することができます。

 

 

勉強がうまい(できる)人とというのは、必ずしも知識をぎゅうぎゅう詰めにしているのではなくて、むしろこういう考え方の「モデル」をたくさん持っているということが多いです。

 

反対にできない人ができない原因というのは、知識不足もありますが自分なりの「モデル」を持てないために、なんとなくその分野(科目)になじめていない、ということが根本にあります。

2.「対話」型学習

対話型のコミュニケーションというのは、定型的なものもありますが、その多くは「型」が一定ではなく、その時の状況に応じて次々と形を変えていきます。

 

ふつうの日常会話ならば、そうした状況に応じた「モデル」の切り替えはほとんどだれでも無意識のうちにできますが、勉強に関する対話となると状況は変わります。

 

勉強の知識についてぺらぺらと喋ることができるようになるには、その勉強の内容について習熟し、使いこなせるための「モデル」を持っていなければなりません。

 

つまり、黙って勉強しているだけでは曖昧になりがちな弱さ(甘さ)が、話を聞いてみるとはっきりわかるということです。

 

 

となると、生徒様に発言させることがいかに重要かということが了解いただけたかと思います。

 

私共は、1対1の個別指導ですが、教師は必要以上にでしゃばることはなく(「動画」を参照してください)むしろ生徒様に何かを喋らせることにエネルギーを注ぎます。

 

そして大体はしどろもどろになりますから、そこで自分の弱点を自覚してもらい、問題状況の修正を行うのです。

3.「やる気」との関連

「やる気」というのは、結構幅広い意味を持っています。

また今現在はやる気ではなくても、環境を変えてあげるとやる気が出てきて積極的になってくれるという生徒様は多いです。

 

やる気のない(やる気が失われた)場合というのは、大きく2つの場合があります。

 

 

1つは勉強というか、考えること自体に興味がない、という場合です。

こちらは、なかなかどうして対処が難しいです。

 

もう1つは勉強してもつかみどころがないので、気力が失せている、という場合です。

こちらはしっかり対処してあげれば、やる気が出ることは明らかです。

 

 

スタート時点ではわずかな(ように見える)やる気の違いが大きな結果の違いとなるのは、このようにやる気がない原因の違いに由来しています。

 

私共では一緒に勉強に取り組むことを通じて「他人任せではなく、自分で考えて問題が解ける」という経験をさせてあげることで、やる気につなげます。

 

そしてやる気が別のやる気につながるという良い循環を生み出し、継続させるということにエネルギーを注いでいます。

4.「記憶力」と「応用力」

これら2つは別個の能力というよりは、関連しているということがここまでお読みになっていただければ、推知していただけるのではないでしょうか。

 

勉強とはありていに言えば「モデル」を知り、「モデル」の使い方を身に着け、「モデル」を使って具体的な問題に対処する、ということに尽きます。

 

ですから「答えを暗記する」とか「パターンを覚えれば誰でも問題が解ける」というものとは異なります。

 

 

もちろんある程度は「記憶」する能力がなければ、「応用」するための条件が整いませんから、効率よく記憶する能力は必要です。

 

そのためには「印象深く記憶する」ということをお勧めしています。

 

なにが「印象深い」のかは人それぞれですが、例えばスティーブジョブズ氏などは、歩きながら会議をしていたといいますから、脳にとって刺激的で緊張感のある環境で勉強することは有効だといえます。

 

私共はその「刺激」を対話に求めていることは上でご説明しましたが、この対話を刺激のあるものにすることが教師の腕の見せ所だといえます。

むすび

いかがだったでしょうか。

 

「モデル」という抽象的なお話になりましたが、これは勉強をするうえで必要不可欠なことであると思います。

 

そして言うまでもない教える側にも「モデル」は必要です。

きちんとしたモデルを有する教師を選ぶことが、個別指導を成功させるためのポイントです。

 

ですから私共や他の教育サービスを見る際には、こうした点から「教師の頭の良さ」を測ってみてはいかがでしょうか。