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第4章 家庭教師における”What"

「参考書」「問題集」「過去問」

家庭学習(独学)において最も基盤となるのは、上記の3種類の本でしょう。

これらの本が、自分の指針となりうまく活用することで成果が得られます。

 

それは、家庭教師の場合でも異なりません。

確かに「勉強法」や「勉強に対する姿勢」「勉強計画」などの具体的で個別的なことは本には載っていませんが、それらでさえも実際に問題に取り組むことで見えてきますし、教えやすくもなります。

 

ところで「参考書」「問題集」「過去問」ってどのように活用すればよいのでしょうか。

予習か復習かによっても若干異なります。

 

予習の場合には、まさにその本から「教えてもらう」つもりで読みます。

必要に応じてノートを作成することは効果的であり、また「マスト」であるともいえます。

 

一方で復習の場合には、読む前に「これから読む内容に関して、自分なりに(ある程度以上の)具体的なイメージ」を持っておくと有効です。

 

例えば昨日は食塩水の問題を中学1年生に教えたのですが、参考書などでそれを振り返る場合には「確かこういう解き方・考え方だったな」ということを読む前に考えておき、それを踏まえて参考書なりを読んで自分の頭の中と比べてみることが有効です。

 

 

この「比較する」ということは存外重要で、実際にやってみると思っていたのと違うということは往々にしてあります。

それは「過去問」を解く場合も同様です。

過去問の場合には、上記の場合に加えて「時間配分」もイメージして、イメージ通りにすらすら解けるかどうかを見てみます。

 

それでイメージと異なる場合にはむしろ「ラッキー」だと思い、どうすればイメージ通りになるのか、足りないところや補う必要があるところはどこなのかということを考えます。

※こういう時に、家庭教師などの信頼できる他者がいると心強いです。

 

 

いずれにしても「受け身」の姿勢だけでは、あまり効果はないものです。

独学ではなく家庭教師をつけたり塾に行ったほうが効果が上がる(上がりやすい)のは、対人だと「双方向性」が出しやすいということからです。

 

独学の場合にはどうしても(本から人への)「一方通行」になりやすいので、うまく補う必要があります。

 

家庭教師もまた、独学(自習・宿題)とうまく向き合ってもらうために、勉強系の本の読み方を指導しなければなりません。

いわゆる「高額教材」に意味はない

家庭教師系の業者の中には数十万円という高額な教材を売りつけるところもあります。

実際私も1回経験して、その教材を見てみたのですが市販のものと同じかもしくはそれ以下の内容・わかりやすさでした。

 

ましてやそれを使って、勉強嫌いの子が目を輝かせてやる気満々になるとはとてもではありませんが思えません。

 

なぜこういうことが横行しているのかというのは、以下のサイトを参考にしていただくとわかります。

 

「高額教材販売会社のセールストーク・マニュアル」賢い塾の選び方

「家庭教師と高額教材の抱き合わせ販売について」家庭教師の総合情報

 

要するにそういう会社は、お客様や(場合によっては家庭教師すらも)「お金」としか考えておらず、生徒様のためになるとかそういったことは微塵も考えていないのです。

 

ただそういう商法に引っかかってしまうご家庭もまた「お金で(子どもの)やる気が買える」と思っているという甘さもあるのではないでしょうか。

 

 

私共は、そういう幻想を持っているご家庭はお断りなのですが、話が通じるのであれば目を覚ましていただきたいと思っています。

「スマホ」「タブレット」

最近はスマホ・タブレットといったアイテムはまさに現代人にとって必須となり、場合によっては依存を引き起こしています。

 

ただ、それを逆手にとってスマホ・タブレットで学習をしようという試みもあります。

 

実際わたしは、そういったシステムを取り入れている塾に行ったことがあるのですが、なにか「人間ではなくプログラムデータに教えられている」状況に大きな違和感を感じました。

 

もちろん、合う人には合うのでしょうがそういう人はもとから自習が得意な人で、媒体を選ばず「できる人」のような気がします。

※確かに英単語の意味などの暗記系では効果を発揮するのでしょうが・・

 

「わからないところが分からない」「頭でわかっていても説明できない」というような学習上の困難を抱えている方には、やはり人が教える必要があるのではないかと思います。

 

実際の試験もごく一部を除いて筆記ですし、また実際に文字や文章を書いてみることで考える力は鍛えられます。

 

ですから、私共はそういったシステムを導入することには消極的です。

勉強するのは「自分」であって参考書や問題集ではない

当たり前のことではあるのですが、何か「物」を買って自分の所有欲を満たしても、それが自分の知識なり教養なりに昇華させるためには、自分が勉強するという行動が伴っていなければなりません。

 

参考書や問題集はあくまでも「道具」です。

道具が勉強してくれるのではなく、自分がその道具を活用して勉強しなければなりません。

 

私共で生徒様の主体性を刺激して伸ばそうとするのはそういう考えに基づきます。