· 

第3章 家庭教師における"Who"

AI時代になっても「人」であり続けるもの

もはやAIは「おもちゃ」の領域を超えています。

一説によるとAIはMARCH(関東の主要私立大学)レベルということで、そうなるとお勉強をする意味とは何か、生徒や教師のやっていることというのはなんなのか、ということがあいまいになってきます。

 

しかし、わたしは「人」が「人であること」を捨てない限りは教育には意味があると思っています。

とりわけ、丸暗記とは一線を画す読解力や論理的思考力、そして表現力や発想力というのはその人本人の人生の質(QOL)を決定する非常に重要な要素だとみています。

 

ですから、AI時代はAI時代として、家庭教師は今後も形を変えつつ必要であり続けるものであり、またそうであるように私共も邁進してまいります。

家庭教師における三位一体の重要性

さて、ここから家庭教師を成功させるために非常に重要な3人の登場人物を挙げます。

 

1人は生徒様本人です。

1人は家庭教師です。

そしてもう1人(2人)は親御様です。

 

これを聞いて「なるほど」と思う方もいらっしゃる一方で、「えっ」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

 

まず、家庭教師以前に親子関係はしっかりしたものである必要があり、これがないと何をしてもうまく機能せず、家庭教師を呼んでもあまり意味がなかったか、むしろ親子関係をさらに悪化させる火種になりかねません。

 

 

特に小学生のお子さんの場合には、「親の背中を見て育つ」ものですから親御さんが勉強に対してどのように携わっているのかという「態度」までもが生徒様のパフォーマンスに影響するといっても過言ではありません。

 

重要なのは「教える能力」というよりも、「教えようとする姿勢」「探求しようとする姿勢」そしてなにより「子供のことを大事に思っているということ」が伝わるかどうかにかかっています。

 

 

さて、そのうえで家庭教師と生徒様の関係に話を移します。

ここでも重要なのは指導能力(相性)と信頼関係(誠実さ)です。

お互いがお互いを100%信用しあうことが、勉強に専念できる第一歩であり、これを省略することはできません。

 

ですから、初回授業などで特に気を使うのは「いやなのがやってきた(親が連れてきた)」ととられるのを避けることです。

 

教師は生徒様のよき理解者となろうとしており、心理的・学習的な負担を軽減するということをわかってもらうことがとても重要です。

 

一方で生徒様も、学校での出来事やテストの情報などはできる限り明確に伝えることが教師の信頼を勝ち取るためには重要です。

 

 

そして、家庭教師と親御様の関係も良好であることは「マスト」です。

しばしば「ほう・れん・そう」つまり、報告・連絡・相談のことですが、これを徹底することは家庭教師を成功させるためには不可欠なことです。

 

 

このように生徒様、教師、親御様の3者が三位一体となって一つのゴールを目指す体制を確立できれば、おのずと結果はついてくるものです。

主役である生徒様の優秀なサポーターに

しばしば忘れてはならないこととしているのは「主役はあくまで生徒様」だということです。

 

先生方の中には、自分が答えを出してそれを自慢するような例もありますが、それは「教師が主役になってしまっている」悪い例です。

 

教師は生徒様の持っている潜在能力に語り掛け、それを引き出さなければなりません。

それが家庭教師に求められるアドリブ力であり、また節度と呼べるものかもしれません。