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第2章 家庭教師における”Where”

「場所」の重要性

人は思っている以上に周りの環境から影響を受けます。

勉強の場合もまさにそうで、どの場所でやるかによって「効率は上がるか」「継続はできそうか」などということが決まります。

 

ですから家庭教師を「どの場所」に呼んで、勉強するかということも重要なのです。

一般的には、家庭教師は勉強部屋に呼んで、家庭教師が横に座る形で勉強を見る姿を想像されるかもしれませんが、実態はだいぶ異なるものです。

「家庭学習」における勉強部屋

わたしの家にも「勉強机」というものがありましたが、それを利用したことはほとんどありません。

だいたい、印象に残っている勉強風景というのは居間や台所、または布団の上に寝っ転がるなどの「リラックスした」雰囲気であることが多いです。

 

そのこともあってか、家庭教師としてご家庭に伺ったときは、あまり勉強机を利用しません。

むしろ、居間のような空間でテーブルの前に座るようにして指導します。

 

 

また、昔何かで読んだのですが「勉強机」というものよりも、居間などの空間で大人の目の届く場所で勉強した子どものほうが成果を出しているそうです。

 

なぜそうなのか私なりに考えてみたのですが、それは「勉強」ということで自分をシャカリキになって攻めるというのではなくて、自分の身近に勉強というものを感じられるようになることで、日常生活と勉強の間のハードルが低くなり、より柔軟に頭を働かせられるようになるからではないでしょうか。

 

以上のことから、ご家庭で指導を依頼される場合には(できればでよいのですが)勉強机のあるところではなく、床に座って楽な姿勢でお勉強できる場所のほうをお勧めいたします。

学校での勉強・自習

人にもよりますが、学校は学生時代の半分以上を過ごす非常に重要な空間です。

勉強プランを成功に導きたければ、この学校をいかに活用するのかということが命運を分けるといっても過言ではありません。

 

少し話がクロスしますが、家庭教師サービスの中には「学校でやっていることは間違っている」「この教材を使えば○○」というようなことを謳っているところもありますが、私はそれは明らかに間違っていると思います。

 

学校のノウハウは確かに画一的だといわれるかもしれませんが、これまでの膨大な経験知を集約したものであり、現場では第一級の先生方が試行錯誤しながら実践しているものだからです。

 

ですから、家庭教師はまずは学校での状況を把握し、生徒様が学校を最大限活用できるように、予習や復習、余裕を見て発展学習などを行って、学校での吸収率を上げられるようにすべきです。

 

 

さて、学校でも自習をすることが可能です。

わたしは学校での自習というのは、効率的にもそして「学生らしさ」という意味でも非常に良いと思っています。

 

分からないところは学校の先生に聞けますし、なにより一緒に勉強する同級生がいますので一緒になって「団体戦で」受験に向かうことができます。

 

ですから、学校での自習、教室や図書館での自習はぜひ取り組んでほしいと思います。

塾か家庭教師か

塾という空間も、また家庭教師という空間もいずれも勉強するのに適している(場合が多い)というのは間違いないでしょう。

 

また、塾と家庭教師のどちらのほうが向いているのかというのは、多くの方にとって関心の高いところだと思います。

 

下のほうでも生徒様の自宅か教師自宅かということについて考えていますから、ここではいわゆる大手塾(多人数型)と個別指導(家庭教師、個人塾)のそれぞれの向き不向きについて考えてみます。

 

まず「個性的な人」というのは、大手塾のような多人数型を受けると個性が委縮してしまったり、やる気がなえてしまったりする可能性が高いです。

もちろん、そういう空気に「慣れる」ということは重要ですが、学習効率を上げるためには相性の良い教師とのマンツーマンが良いでしょう。

 

 

反対にいわゆる「優等生タイプ」の方は、多人数型でも個別指導型でも対応できると思います。

というよりも、そのような方は大手塾の情報集約力と、個別指導のマンツーマンの強みとを併用することができるはずですから、環境が許すなら併用してみるのも一つの手です。

 

例えば、普段は家庭教師でマンツーマンによる指導を受けながら、たまに大手塾などで開催される塾や公開授業に参加してみるというものです。

 

いずれにしても、教師のスキルであるとか相性に左右されるところが大きいです。

マンツーマンについてあれこれ言われるのは、教師のスキルが低い「学生教師」とでひと悶着あったのが原因にあるようです。

 

個別指導においては教師の重要性が増しますから、より慎重に選んでください。

図書館の活用

学校と自宅以外の勉強場所としては、図書館などの公共施設があります。

正直わたしは「図書館」の静かな雰囲気が若干苦手なので、むしろ近隣では呉中央桟橋などの環境音のあるところが好きなのですが、そのあたりは好みの問題でしょうか。

 

こういった場所のメリットは、学校とは反対に同級生以外の姿も見られるということです。

つまり、自分より年下もいるでしょうし、年上の大人もいるでしょう。

 

そうした「外の人間」に混ざって勉強することで、良い気分転換になると思います。

また、図書館ならば気分転換に読書ができますし、桟橋ならば公園でウォーキングをしたり、風景をぼーっと眺めることでリラックスも容易です。

家庭教師との勉強場所

最後に、家庭教師(白井)とどこで勉強するのがベストなのかということをご説明します。

 

正直生徒様のタイプや地理的条件にもよりますから、次のような表にまとめました。

学校帰りに寄りたい生徒様 教師自宅(近くにバス停や駅もあり交通の便はよいです)
家ではだらけてしまう生徒様 教師自宅(お茶などをお出しして和やかな雰囲気です)
遠方の生徒様 どちらでも可(生徒様のパフォーマンスを重視すべき)

保護者の方と緊密に

連絡をとったほうがよい生徒様

生徒様自宅(ご家庭における理想的な勉強の姿を

お示しします)

家にある豊富な勉強道具を

うまく活用したい生徒様

生徒様自宅(勉強道具、参考書や問題集の活用法を

実践的にお教えします)

ご家庭に家庭教師を呼ぶ場合には、生徒様が一番(和やかに)集中できる場所を選んでいただくと助かります。

 

わたしはそれは「居間」や「座って勉強できるところ」だと思うのですが、それ以外の場所のほうが良いという場合には、その場所にいたします。

 

前述のように、「場所のセレクト」は決してバカにしてはなりません。

最終的なパフォーマンスにも意外と影響しますから、状況を見て場所替えをしてみるのもよいでしょう。